人工股関節置換術について
人工股関節置換術は、股関節の痛みがある場合などに行われます。骨粗しょう症の人などが転倒した場合に起こす大腿骨頚部骨折の手術療法としても行われます。股関節は、身体の中心となり体重を支える部分で、大きな負担がかかります。このため痛みなどがあると、行動が制約され生活に支障を招きます。人工股関節の手術は、これらの障害を改善するために行われます。
人工股関節置換術の方法
人工股関節置換術は、骨折した大腿骨頸部を切除し、さらに臼蓋側の部分を取り除き、人工関節に置換します。
人工股関節の固定方法
切除した大腿骨頸部にステムを固定し、骨盤の側にカップを固定します。固定にはセメントを使う方法と、セメントを使用しない方法があります。
人工股関節の術後のリハビリ
人工股関節置換術を行った後は、リハビリが必要になります。リハビリによって、股関節周りの筋肉を鍛えます。また、人工股関節での行動の仕方や身体の動かし方、注意事項などを訓練で学びます。人工股関節置換術では、約1ヶ月ほどの入院になりますが、入院中のリハビリでは次のような運動をします。
- 屈伸運動、足首屈伸、殿筋運動、外転運動
- ベットに腰掛けての運動
- 車椅子の乗り降り
- 歩行訓練
- 松葉杖を使って歩く練習
- 階段の昇り降り
退院後の注意
人工股関節置換術の場合、退院後の注意事項もあります。退院後は、定期的な診察が必要ですが、次のような場合は早急に受診する必要があります。また日常生活においても、股関節に大きな負担をかける行動に注意が必要です。
身体や病状の異変
- 股関節の痛みが増してきた
- ふくらはぎや下肢が腫れたり痛んだりする
- 傷口の異常
- 呼吸困難、胸の痛みなどがある
- 38度以上の高熱が続く
行動の注意
- イスに座ったときに足を組まない
- 横座りをしない
- 身体を回転させて、股関節をねじらない
- 前屈をして腰から曲げない
- 低いイスやソファーに深く座らない
- 股関節を大きく曲げる動作をしない
- 走ったりジャンプをしない
- 重い荷物は持たない